俺の敵は俺。

性同一性障害。FTMも十人十色。
私が歩んだ道のり、手術や手続きで困った点なども記録していこうと思います。
私は決まって変わった事はしていませんが、様々な進め方の一つとして、どこかの誰かの参考になればと思います。

子宮卵巣摘出手術



朝8時前にタイの病院についた。



同じ日に手術する

年上のSくんともご対面。



俺と正反対で、爽やかな方だった。



共通点もあったり、

出会いは嬉しいものです。





んで手術までは寝たり、

受付をしたり、血液検査したり、

カウンセリングをしたり、

寝たり、寝たり、寝たり、




待ってる間、アテンドの方とも

色々話をさせてもらった。




その人と話をしていて、



こんなに自分自身に厳しく、追い込むことができる人なんだなと思って、



なんかその強さに尊敬できた。




勉強になったー。





んで、夜、7時くらいに

子宮卵巣摘出手術のため手術室へ。




手術に対しては恐怖心も

緊張も何もなかった。



ただただ、早く帰国したいなって

だけ考えてた気がする。



まあ、リラックスできてた。



アテンドの方が通訳のために、手術室の中まで付いてくれて

気さくに話しかけてくれてたのもあるかな。




そんな中


全身麻酔は冷たいからね

って言われ、



へ??って思ってる内に

左腕の点滴から麻酔投入。




麻酔入れられながら、その意味が分かったよ。






目が覚めたら

手術室の横?の部屋にいた。



手術した事が頭からすっかり抜けてて

不思議な感覚だった。



ここどこ?

なんか腹痛え。



寝ぼけすぎてカーテン越しに隣に寝ていたナースさんに

日本語で色々話しかけてた。



話してる途中に、

あ、俺、手術したんだったって

目が覚めたけど。




飛び起きたナースさんに

ダイジョウブ、オヤスミネ〜

とか言われてまた寝て




明るくなってから病室に戻った。





腹の傷の痛みは、多少ある。

鈍痛のような。



起き上がるのが、ちょっとキツイ。




咳をしたり、鼻をかむのも

なんか腹に響く。



1番恐ろしいのはクシャミ。



クシャミした後は、一瞬、時間が停止する。





でも、普通に過ごす分には、我慢出来る痛さではあるかな。





翌日?には歩けた。


傷跡も想像してたより大きくないし、綺麗なもんだなと思った。





身体の痛みよりキツかったのが、



俺はじっとしている事が苦手な上に


煙草も1日二箱吸う

ヘビースモーカーだったから、



部屋に閉じこもって

ひたすら時間が過ぎるのを

待つのが辛かった。



何回、時計を見たかな。




最初は飯も食えないから

口もさみしくて。



ナースさんの前では笑顔で頑張ったけど、


1人の時間は

イライラしすぎて手や足が震えてた。



まるで薬中。




そんな時は彼女の事とか考えて

気持ち落ちつかせてみたり。




彼女の存在ってデカイわ。




買い物したら、気分転換にもなって

今はかなり落ち着いてる。





あと、俺が個人で思ったのは、

手術するなら体重少し落としてから挑めばよかったなーと。



術後の身体の負担がだいぶ変わるみたいなので。




ここへ来て、健康を意識できるようになったな。





子宮卵巣を摘出したメリットは

戸籍を変更できること。



でもそれにつきまとうデメリットも改めて色々見てみたが、



病気なることに、怖さを感じたのは生まれて初めて。



それくらい、今は充実してて、

長生きしたいと思えてんだろう。




俺はズボラだし、あまりからだを大事にできてないから、

自分のからだ大事にして長生きしないと。



じゃないと、無責任だもんな。




体重を減らして、煙草は減らしてく。



煙草やめたら体重かなり増えそー。



ま、全部自分次第だ。






タイに来てから


タイなんてキライだって何回も思ったけど


終わってみればいい思い出。




金の重み、手術の痛み、苦痛な時間。




まだまだ人生経験浅いけど、

自分が性同一性障害じゃなかったら、

できなかった経験は沢山させてもらってる。




だからその分、人の痛みが分かる人間に成長してなくちゃと思う。





俺がこの夏と秋、

胸オペ、子宮卵巣摘出オペに


金をかけて手に入れたものは、



この身体と



この経験。





では、



タイ。サンキュー。バイバイ。





日本ついたらラーメン食う



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