俺の敵は俺。

性同一性障害。FTMも十人十色。
私が歩んだ道のり、手術や手続きで困った点なども記録していこうと思います。
私は決まって変わった事はしていませんが、様々な進め方の一つとして、どこかの誰かの参考になればと思います。

戸籍変更完了


昨日、裁判所へ行ってきた。



裁判官って中々会うことないから、少し身構えてたが、普通の穏やかなおじさんだった。



「ここまでくるのに、色々大変だったのではないでしょうか。


これから、また頑張って下さいね。」



まさか労いの言葉をかけられるとは

思わなかったから、不思議な気分だった。



15分部屋で待って、話は5分で終わった。


改名の時のように、可決否決の書類が自宅に届くと思っていたが、


その場で謄本を頂いて

特に手続きの必要もなし。



変更も自動的になるとのことだった。


書類さえ用意できたらあとは早い。

実質、2日で終わったな。





H27年10月29日

俺への足掻きは一時終了。



戸籍変更を終えた人、誰しもが笑って生きれてないのも事実。



理想と現実のギャップに

俺も悩む日がくるのかな?とかも思うけど


医療の面、費用の面が変わらない限りは、男性器とかこの先の手術は考えていない。



生物学上、女性で生まれた。


生まれたもんは仕方なくて、

その中で色んな犠牲を払って最低限の条件を整えた。



これからは好きな車やバイクに金かけたいし。


手術代じゃなくて将来の為に貯金したいし。


彼女をどっかへ連れて行きたいし、

家族にも旅行でもプレゼントしたい。




だからこれ以上、俺の身体には何も望まない。



ごく普通の青年らしくエンジョイしたい。今からは。



まあ、9ヶ月前の自分が1番苦しんでたからこの謄本見せてやりたい。



それなりには頑張ったな俺。


もっと頑張れな俺。




周りにさらっと報告したら

涙流してくれた人もいた訳で。



俺なんかのために何故泣くの?

って不思議でならなかったが、



それくらい、真剣に心配してくれて

支えてくれてたんだなと気付けました。



彼女にかけてもらった言葉も嬉しくて、頭でリピートされてるんだな。



沢山ありがとうまじで。




金もない地位もない何もない


ので


すぐ恩返しとはいきませんが、


大切に思って生きとけば

いつか御返しはできるかなと思ってる。




年齢も70歳の親父。

間も無く再手術も決まった。



親父から恩返し作戦しなきゃかな?


せっかくだから長生きでもして

楽しみに待ってて下さい。




この謄本を見せて

普段あまり話さない親父に約束したことは、


この先、人に聞かれる度に

俺は幸せだと言ったるよってこと。



今思えば、よくそんな恥ずかしいこと言えたもんだ。



酒の力はすげー



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