俺の敵は俺。

性同一性障害。FTMも十人十色。
私が歩んだ道のり、手術や手続きで困った点なども記録していこうと思います。
私は決まって変わった事はしていませんが、様々な進め方の一つとして、どこかの誰かの参考になればと思います。

温泉



俺はサウナが好きです。



カーッと汗を出して

ザーッとシャワー浴びて

冷たい飲み物を飲むって最高。




胸オペして良かったと思うのは

温泉いけること。



彼女と旅行へ行っても

気を遣わせる事もなくなるし


俺も温泉入れちゃうし、

万々歳ね。




俺の男湯デビューは

まさかの母さんと行った時。



母親の立場からしたらどうなんだろって


一緒に風呂屋に行くこと自体、足が進まなかったが、



用足しをしてたら

たまたま行き着いた温泉で

貸し出しタオル借りて入ることに。




「じゃあ上がったら喫煙所集合ね!」



って女湯に消えてった後ろ姿を

呆然と見ていたな。



忘れられないワンシーンになってるけど、

改めて俺の気持ちを言葉にするのも、御礼を言うのも恥ずかしい。



10年後くらいに言うかな。





まあ、今日は歯医者行って親知らず抜いたから


熱い湯船には入らないで下さい

って言われたんだけど、




今夜は月が明るくて綺麗で

こんな夜に限って無性に露天風呂に入りたくなってしまった。





最近バタバタしてたし、癒しを求めて

近所の山の方にある温泉に1人ぷらっと行ってきた。




歯科衛生士?のお姉さんの言うとおり

熱いお湯で血流がとっても良くなって


また口の中から血が出てきた。



炭酸より牛乳の方が

口に優しそうだなと牛乳飲んだけど


牛乳に血の赤がついて

めでたい感じになったよ。




痛み止めと抗生物質の処方箋もらったけど


薬はいらないと薬局スルーした俺。



ひねくれてる俺への罰で

今は痛みが出てきて悶えてる。




早く朝になって下さい。



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戸籍変更まであと一歩くらい


俺、今ニートだけど、10月は忙しかった。



免許、裁判所、手術、病院、不動産



色んな所で、やりとりしたな。





アテンドの人に

タイから帰国する時に



戸籍変更の手続きめんどくさいけど頑張ってね



って言われた意味が帰国してから分かった。




手術証明書と染色体検査の結果を病院に出して


戸籍変更用の診断書を貰って


さらにセカンドの病院に行って

2人目の先生のサインを貰って


やっと裁判所で申立てができる。



俺がGIDの診断書をもらった病院は

東京だから、タイから帰国して、

羽田からそのまま行けたら効率良かったけど、



染色体検査の結果がまだだったから

行けなかった。



早めに染色体検査は受けとくべきだった。




んで、昨日は

今月何度目かの東京に行ってきた。



車とバイク以外の乗り物は

あまり好きじゃないから


東北の田舎から

往復、約1000km車で行った。




久々に新宿、池袋らへんを走ってみて


夜に歌舞伎町を1人でプラプラした事を思い出した。



夜の新宿…ってか歌舞伎町、

すごいよね。



新宿2丁目に行ってみたかったけど

歌舞伎町に着いてしまい、

エロ系の店のキャッチを交わすのに

ヘロヘロなったあの1人の夜。



元々人混み苦手だから

俺はもう2度と近づく事はないな。





話戻すと、一緒に福岡でルームシェアする予定の

相棒も一緒に東京の病院へ行った。




相棒もGIDの診断書を受け取り、

スッキリした表情を見てたら



1年半前の俺を見てるようだった。




相棒が性同一性障害と向き合うきっかけとなったのは近くに俺がいたから。



病院に行くか?と誘ったのも俺。




俺との出会いがなくても

遅かれ早かれ行く事になってたかもしれないけど、


確実にきっかけを作ったのは俺だと思うから

ちゃんと支えてあげなきゃなと

俺も気合い入った。



これから、大変なこと沢山出てくるだろうが、頑張ってほしいな。




んで今日は家庭裁判所に申し立てをしてきた。



明日は面会。



これでようやく、戸籍は変わる。

戸籍変えたらまたスタートなんだろうけどね。






帰りにヤニや歯石落としに歯医者行って

なぜか奥歯の親知らずも抜かれて

口の中今だに血だらけ。



腹の手術より数倍痛かった。



歯医者きらい





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子宮卵巣摘出手術



朝8時前にタイの病院についた。



同じ日に手術する

年上のSくんともご対面。



俺と正反対で、爽やかな方だった。



共通点もあったり、

出会いは嬉しいものです。





んで手術までは寝たり、

受付をしたり、血液検査したり、

カウンセリングをしたり、

寝たり、寝たり、寝たり、




待ってる間、アテンドの方とも

色々話をさせてもらった。




その人と話をしていて、



こんなに自分自身に厳しく、追い込むことができる人なんだなと思って、



なんかその強さに尊敬できた。




勉強になったー。





んで、夜、7時くらいに

子宮卵巣摘出手術のため手術室へ。




手術に対しては恐怖心も

緊張も何もなかった。



ただただ、早く帰国したいなって

だけ考えてた気がする。



まあ、リラックスできてた。



アテンドの方が通訳のために、手術室の中まで付いてくれて

気さくに話しかけてくれてたのもあるかな。




そんな中


全身麻酔は冷たいからね

って言われ、



へ??って思ってる内に

左腕の点滴から麻酔投入。




麻酔入れられながら、その意味が分かったよ。






目が覚めたら

手術室の横?の部屋にいた。



手術した事が頭からすっかり抜けてて

不思議な感覚だった。



ここどこ?

なんか腹痛え。



寝ぼけすぎてカーテン越しに隣に寝ていたナースさんに

日本語で色々話しかけてた。



話してる途中に、

あ、俺、手術したんだったって

目が覚めたけど。




飛び起きたナースさんに

ダイジョウブ、オヤスミネ〜

とか言われてまた寝て




明るくなってから病室に戻った。





腹の傷の痛みは、多少ある。

鈍痛のような。



起き上がるのが、ちょっとキツイ。




咳をしたり、鼻をかむのも

なんか腹に響く。



1番恐ろしいのはクシャミ。



クシャミした後は、一瞬、時間が停止する。





でも、普通に過ごす分には、我慢出来る痛さではあるかな。





翌日?には歩けた。


傷跡も想像してたより大きくないし、綺麗なもんだなと思った。





身体の痛みよりキツかったのが、



俺はじっとしている事が苦手な上に


煙草も1日二箱吸う

ヘビースモーカーだったから、



部屋に閉じこもって

ひたすら時間が過ぎるのを

待つのが辛かった。



何回、時計を見たかな。




最初は飯も食えないから

口もさみしくて。



ナースさんの前では笑顔で頑張ったけど、


1人の時間は

イライラしすぎて手や足が震えてた。



まるで薬中。




そんな時は彼女の事とか考えて

気持ち落ちつかせてみたり。




彼女の存在ってデカイわ。




買い物したら、気分転換にもなって

今はかなり落ち着いてる。





あと、俺が個人で思ったのは、

手術するなら体重少し落としてから挑めばよかったなーと。



術後の身体の負担がだいぶ変わるみたいなので。




ここへ来て、健康を意識できるようになったな。





子宮卵巣を摘出したメリットは

戸籍を変更できること。



でもそれにつきまとうデメリットも改めて色々見てみたが、



病気なることに、怖さを感じたのは生まれて初めて。



それくらい、今は充実してて、

長生きしたいと思えてんだろう。




俺はズボラだし、あまりからだを大事にできてないから、

自分のからだ大事にして長生きしないと。



じゃないと、無責任だもんな。




体重を減らして、煙草は減らしてく。



煙草やめたら体重かなり増えそー。



ま、全部自分次第だ。






タイに来てから


タイなんてキライだって何回も思ったけど


終わってみればいい思い出。




金の重み、手術の痛み、苦痛な時間。




まだまだ人生経験浅いけど、

自分が性同一性障害じゃなかったら、

できなかった経験は沢山させてもらってる。




だからその分、人の痛みが分かる人間に成長してなくちゃと思う。





俺がこの夏と秋、

胸オペ、子宮卵巣摘出オペに


金をかけて手に入れたものは、



この身体と



この経験。





では、



タイ。サンキュー。バイバイ。





日本ついたらラーメン食う



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